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御嶽山その1

今回は御嶽山に登ってきました。

 

一年ぶりくらいですね。

 

登山からの帰宅後、社長に

 

社長「今日はどこに行ってきたの?」

 

よ「御嶽だよ。」

 

社長「やっぱりか!御嶽山は噴火で危険でしょう!!」

 

よ「あー、はいはい、山を知らない人はそう考えるよね、御嶽山といってもいくつもの山々でなっていて噴火警報が出ているのは剣が峰。で、そこから1km以内が立ち入り禁止、山へ行く人はちゃんと行っていい大丈夫なとこと危険なとこを調べていくんだよ。」

 

などという会話が繰り広げられました。

 

 

午前2時起床、添い寝するねろ様を見ると行くのを辞めようかと思うけどなんとか床を抜けだし、準備をして2時30分に出発。

 

御嶽山(飛騨頂上)へ厳冬期に登るメジャールートの濁河温泉登山口まではほぼ下道を走り4時間弱かかります。

 

しかも最後の30kmはすれ違い困難な雪深い峠道です。

 

狭くて雪深い峠道を走り濁河温泉街、といっても宿が10件ほど立ち並ぶさびr、、、秘境の温泉街に入ると更に道が細く、急な上り坂になりその最奥部に登山口の駐車場があります。

 

前回厳冬期に来たときには登山口の駐車場手前、あと数メートル上り切れば辿り着けるというところでタイヤがスリップ、身動きが取れなくなり、後退してタイヤチェーンを巻くことになりました。

 

 

今年はどうでしょうか。

ダメでした。

 

スタッドレスタイヤの劣化もあるのでしょうか、前回より数メートル手前で上れなくなりました。

 

一度広いところまで下りてタイヤチェーンを巻きます。

 

次回からは潔く濁河温泉街侵入の前に、下の駐車場でタイヤチェーンを巻くことにします。

タイヤチェーンを巻けばなんなく登山口の駐車場に到着できます。

 

駐車場には先行車が一台。

 

あの車の人はちょうど僕がタイヤをスリップさせていた時に登山開始していきました。

 

ちょっと微妙な位置関係の駐車になりますが、左側のスペースは除雪車の車庫前になり停めたら迷惑になるので悩みに悩んでこんな感じになりました。

 

先行の人、なんでそんな風に停めたのだろうか。

なんやかんやでタイヤスリップから約1時間後、登山開始です。

 

結構時間かかってましたね。

 

最初から雪深いですが、道は出来ていそうなのでアイゼンを装着して進みます。

結構雪深くて沈むのですぐにスノーシューに換装です。

すぐに道はなくなり、先行の変な停め方の人のトレースのみなりました。

 

かなり深い足跡です。

 

これ、かなり楽しんでますね。

 

この時はスリップから登山開始まで1時間も経っているとは思っていないし、これだけの深いラッセルをしているのだからすぐに先行の変な停め方の人に追い付いて先頭を楽しめると思っていました。

途中、のぞき岩から見る摩利支天はガスの中です。

 

今日の天気は晴れたり曇ったり、風は強めの予報です。

 

景色などはあまり期待せずにとりあえず御嶽山に来たかったって感じです。

 

麓は一日晴れ予報のようなので

振り向くと晴天、白山がきれいに見えます。

 

先行の変な停め方の人には追い付く気配がありません。

先行で変な停め方の人のトレースを見ると、深く埋まっているのでワカンやスノーシューなどは使用していないのはわかっていたのですが、どうやらストックも使っていないようです。

そして急なところでは手をついて登っているようです。

 

これは先行で変な停め方をしている人は化け物だ、もしかしたらラッセルしながら僕より速いペースで上っているかもしれない、なんなら駆け上がっているかもしれないと、敗北感に打ちひしがれます。

呆然と空を見上げると飛行機雲が。

 

ここは空路になっているようで、飛行機がしょっちゅう飛んでいます。

樹木への雪の付き方が激しくなってきました。

 

そろそろ森林限界でしょうか。

 

と、思っていたらそこに居ました、先行で変な停め方の人。

 

よ「うわっ!びくりした!!トレースありがとうございました、だいぶ楽させてもらえました、大変だったですよね、めっちゃ足跡深かったから。」

 

先「え、はあ」

 

シャイか。

 

よ「ありがとうございます!じゃあここからはぼくが!!」

 

ということでようやく先行奪取です。

といっても森林限界からはカリカリなのでそれほど大変でもなく、苦楽しいところは終わった感じでした。

 

夏ならばここから右へ進路を取り徐々に標高を稼いていくところですが、冬の場合はここからまっすぐ突き進みます。

 

直登です。

あとちょっとですが、目前は壁のようです。

 

登るだけなら簡単なのですが、変なところを通ると雪の下が樹木になっておりスノーシューでもはまってしまいます。

 

慎重にルートを選択しつつ

飛騨頂上と継子岳の稜線に取りつきました。

 

つづく。