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お好み焼き戦争

お好み焼き戦争勃発です。

 

二度目になります。

 

一度目もちょこっとキレました。

 

二度目はぶちギレです。

 

自宅でお好み焼きをするときの調理担当はぼくになります。

 

なぜなら社長は説明書通りに調理することができないからです。

 

分量は計らない、時間も見ない、すべてカンで行います。

 

それが判明したのは20年程前に誰の影響か、もう忘れましたが自宅でパンを作り出しました。

 

パンを作ると言っても自分で材料を混ぜて、こねて、形を整えて、オーブンで焼くとかではなく、全自動のホームベーカリーに材料をぶち込んでスイッチオンという、説明書の言うことを聞きさえすれば誰でも美味しいパンが作れるというものでした。

 

そんな説明書の言うことを聞きさえすれば誰でも美味しいパンが作れるというホームベーカリーで一度もまともなパンが出来たことはありませんでした。

 

毎朝パンのようななにかを食べさせられるのはぼくです。

 

数か月我慢して毎朝パンのようななにかを食べ続けホームベーカリーは禁止しました。

 

 

話が逸れました。

 

 

第一次お好み焼き戦争は、僕がホットプレートお好み焼きを焼いていると、なぜか冷蔵庫から焼肉用の牛肉を持ってきて焼きだしました。

 

結構な量です。

 

一人で牛肉を焼いては食べ、焼いては食べを繰り返します。

 

その結果、出来上がったお好み焼きにはあまり手をつけませんでした。

 

お好み焼き二枚分をほぼぼく一人で食べました。

 

その時もちょこっと怒りました。

 

そして第二次お好み焼き戦争です。

 

いつものようにホットプレートお好み焼きを焼いていて、もうすぐ完成だというのに社長が台所から戻ってきません。

 

どうしたんだろう?と見に行くと、なんとフライパンで牛肉を焼く準備をしています。

 

よ「なにやってんのあんた!お好み焼きができるでしょうが!!」

 

と、出してあった牛肉のパックを冷蔵庫にしまおうとします。

 

社長「お肉が昨日までだから食べんといかんのだわ!!焼く準備できてるから返しなさい!!!」

 

ちらっと牛肉のパックを見ると1032円と書いてあります。

 

ちっ、高い肉を買いやがって。

 

よ「あんた前回もやったよね、あなたは自分が調理したものを食べずに、これが食べたいって他の物を食べられたらどういう気分??」

 

社長「べつに平気だわ!」

 

よ「本当に平気?おれはそんなことやったことないから想像できない??じゃあ今度やってやるよ!!」

 

と、だいぶ端折りましたがこのような会話が繰り広げられました。

 

怒ったのがちょっと効いたのか、最初はお好み焼きに手を付けていたけど結局牛肉メインでお腹いっぱいになったようです。

 

後片付けを終わらせた後、

 

よ「もう二度とお好み焼きはやらない!」

 

と、あと一回分残っていたお好み焼きセットをゴミ箱へ捨てます。

 

社長「ふーん。」

 

 

翌日

 

 

定休日の水曜日、僕は朝から先日久しぶりに会った友人と山登りのために早朝から出かけます。

 

いつもなら山の風景写真を社長に送るのですが、まだ機嫌が直ってないぼくは送りませんでした。

 

下山後、山に登ってちょっと気もはれたのでいつものように風景写真を送ってやりました。

はい、1月22日は僕の誕生日になります。

 

はい54歳になりますありがとうございます。

 

でもバースデーパーティってんなだよ、と思いつつ放置します。

 

 

ちなみに最後の画像は、出社時、社長を事務所で降ろして駐車場に車を停めにいくと、社長が家から作って持ってきたおにぎりが置き去りにされていた画像です。

 

 

で、鹿島家ではもう10年以上僕の誕生日に何かしたという記憶はありません。

 

山登りから帰宅してみると、台所に見慣れぬパンが置いてあります。

 

よ「パンなんてどこで買ってきたの?」

 

社長「三越に行ってきた、ケーキも買ってきたよ!」

 

こいつ、昨日のことだいぶ反省しているな。

 

よ「よし、汝を許す。」

でも、ホームベーカリーお好み焼きは禁止です。