もう2025年ではありますが、2024年の登り納めのことを書きます。
インフルからもなんとか回復して多少身体を動かせるようになってきたので、我慢できずに雪山へ登り納めに行くことにしました。
登り納めに選んだ雪山は、先シーズンに挑戦して荒天のためリタイアした福井県の荒島岳にしました。
荒島岳登山口までは自宅から東海北陸自動車道、中部縦貫道などを利用して約2時間30分です。
午前4時過ぎ自宅を出発、東海北陸自動車道の白鳥インターチェンジを出て中部縦貫道へ向かうときに事件は起こりました。
おわかりでしょうか?ゲートが開いていません。
え?と思いながら停車しました。
開いてないけど普通に通れちゃってます。
遠い昔に同じくETCゲートに突っ込んだことがあるのですが、そのときはフロントガラスを思いっきりゲートのバーで殴打されました。
ちなみにその時ゲートが開かなかった原因は足元に設置していたETCの装置に高速道路走行中にコンビニの買い物の袋があたったようでカードが外れてしまっていました。
その経験からETCの装置を足元のパネルの中に入れてしまった、パネルを外さないと取り出せないようにしています。
ですのでカードが外れるわけはないのですが、こういう事態になったときは逆に大慌てでパネルを外してカードを取り出さなければなりません。
ネクスコ「車の中でお待ちください!」
よ「ぼくなんか間違いを犯しました?」
ネクスコ「どちらから乗りました?」
よ「名古屋からです、なんか僕ミスを犯しました??」
ネクスコ「いえ、データが入ってないんです。何時頃乗りました?」
よ「えーっと4時過ぎくらい。」
ネクスコ「4時10分?」
よ「いやもうちょっと遅いかも、データが入ってないって何ですか?僕のミスですか??」
ネクスコ「じゃあ4時30分くらい??」
よ「いやそこまでは、、、じゃあ4時20分で。」
ネクスコ、伝票を持ってきて
ネクスコ「はい、名古屋インターからになってますよ、お気をつけて。」
いやいやいやいや、答える気なしかよ!
原因わからないと帰りとか怖いじゃん!!と思いつつ先を急ぎます。
その後は特に何も起こらず、午前6時45分、辺りが薄っすら明るくなったころに登山開始です。
荒島岳は冬季は雪深くて人気の山です。
そのうえ本日は休日、僕が到着したときにはすでに数十台の車が停まっていて登山の準備をしています。
すでに登山開始をした人もいるようです。
僕が準備している間にも車がどんどん入ってきます。
この登山口周辺はもともとスキー場だったらしく、まずはゲレンデっぽい緩やかな斜面を上っていきます。
その後、右に曲がり急な斜面を登っていきます。
右に曲がるところまで登って来ました。
前回よりだいぶ積雪量が多いので、登山開始からスノーシューを装着しています。
朝焼けです。
あの山はたぶん白山でしょう。
あそこは冬場は僕のようなレベルの人間が行けるところではありません。
最初の急登で二組の先行者を抜いてしまい先頭になったようです。
この辺りはしっかりトレースはあるもののうっすら雪が積もってるので多少大変ですが、先頭はとても楽しいです。
ほぼ埋まった標識に頂上まで3kmと書いてあります。
この辺りから背後から鈴の音がしてきました。
せっかく先頭を楽しんでいるのに邪魔が入りそうです。
越前大野の町と名もなき山がいい感じです。
いや、名前はあるんでしょうけど調べきれませんでした。
鈴の音に追いつかれました。
二人組のおっさんです。
おっさんといっても僕よりはだいぶ若いです。
鈴「突破ありがとうございます!」
よ「いえいえ。」
屈辱の先頭交代です。
まあ僕のトレースで楽だったよね、こっからはちょっと距離をとって楽に付いていかせてもらうよ、と思っていたら、二人で先頭交代しながらものすごい勢いで進みだしました。
千切られました。
しゃくなげ平まで登ってきたら彼らはがっつり休憩していました。
よ「トレースありがとうございました。」
鈴「お疲れ様です。この先も先行者がいるみたいですよ。」
しゃくなげ平に山の住人が住居を構えていました。
昨日から住み着いて、朝一番に頂上を目指したようです。
帰り道も同じところを通るので、重いものはここに置いて帰りに回収するのでしょう。
よ「本当ですね、じゃあお先です。」
そういえば彼らとはこれ以降会わなかったので、ここが目的地だったのかもしれません。
前回来た時も、これどこから登るんだよ!と思った壁です。
右側から回り込むのですが、それでもかなりの斜度になります。
フォトジェニック。
一個目の壁をクリアしました。
まあまあ怖い高度感です。
前回撤退したときにはこの辺りはガスで視界が全然なかったのでわからなかったけど、視界があるとかなりの高度感で怖いです。
視界がない時は迷うとかだけじゃなく、見えていたら怖くて行けないところにも平気で行けちゃうとこも危険ですね。
あちらが荒島岳頂上のようです。
なんか思っていたのと違う、画像からはもっとなだらかできれいな稜線歩きを想像していたのですが。
実際は次から次へ立ち塞がる壁の連続です。
また背後から鈴の音がせまってきました。
ハロ。
天気が下り坂のサインだそうです。
抜かれました。
そもそも先頭じゃないから別にいいです。
壁のような斜面はスノーシューに大きなソリを持っていては不利な気がしてきました。
なんでソリなんか持ってきたんだろう、こんな危険なとこに。
こういうところはアイゼンにストックの方が楽かもしれません。
迫りくる壁です。
中央付近の豆粒が先ほど抜いていった人、右の壁にいる豆粒が山の住人です。
山の住人とはすれ違う時に
よ「山の住人の人ですか!トレースありがとうございました。」
山「山の住人ではないけど、、、」
若いけど冗談が通じない人のようです。
よ「テント泊ですよね?」
山「はい、昨夜は大変でした。」
荒れたのでしょうか、
よ「お疲れさまでした。」
背後にも後続者が迫っています。
前回撤退箇所まできました。
そうそう、前回視界がないなか目の前に壁のような圧力を感じて撤退を決めたのですが、あの時見た気がしたのはこの壁だったのですね。
手をついてよじ登る感じです。
荒島岳登頂しました。
登山アプリでは頂上と現在地が一致しているので登頂したはずです。
でも何もないです。
そう、すべて雪の下です。
標識とか祠とかあるはずなのですが。
こちらもフォトジェニックな稜線、こちらかの登山ルートもあるようですが、積雪期に通った山行は見当たらないのでプロルートなのでしょう。
なんか目印がないと撮影意欲がわきません。
それに登ってくるとき汗だくになり、夢中で登っている時はめんどくさくて飲もうとしなかった水を、後半に飲もうとしたら蓋が凍り付いていて水が飲めず、まさかの真冬に脱水症状です。
そのため食欲もなくさっさと下山をすることにします。
412m下りてきました。
ここは前荒島岳というらしいです。
がんばって壁に取りついている人たちがゴミのようです。
「クマのぬいぐるみなんだ!駐車場を出ていくとき何を背負ってるかと思いましたよ!」とか「くまちゃんだ!!」とか「そりを持っているし子供を背負ってるかと思った!」などといろいろ話しかけられましたが、あまり気の利いた返しはできませんでした、脱水でハンガーノックだから。
上りは大変だった壁も、下りはそうでもないです。
なんなら滑っております。
駐車場近くまで戻ってきました。
フラフラで身体のいろいろなところが攣りまくっています。
脚はもちろん、腹筋やあばらの辺りの筋肉が面で攣ったりしてます。
ボトルの凍結対策をちゃんと考えねば。
車に置いてあった炭酸水で水分補給をしたら食欲がわいてきたので近くの道の駅へ行き、水曜日休みだから行くことは諦めていたハンバーガー屋さんで店員さんおすすめのチーズバーガーを頂きました。
ハンバーガー1400円、トロピカルティ350円で1750円です。
晩御飯でもなかなか使わない金額ですね。
ハンバーガーは塩の量を間違えたんじゃない??ってくらいしょっぱかったけど脱水でハンガーノックの僕にはちょうど良かったです。
また来たら食べてもいいかな。
トロピカルティは便所の芳香剤のような感じなので二度と飲まないです。
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