社長のお母様が亡くなったそうです。
102歳、大往生ですね。
社長「朝電話があってお母さん亡くなったって。」
よ「へー。」
疎遠なので会った記憶はほとんどないのでこんな感想なのですが、
社長「どうしよう、家族葬だから来なくていいと妹も言っているし、、、遠いから行くの疲れるし、、、」
あー、これ会話の中に、行くのを躊躇っている空気を出したんですね、相手も気を使って来なくていいと。
よ「ばかか、行ってこい。」
行くと決まれば新幹線の予約をしなくてはいけません。
新幹線の予約は、今までは兄の仕事だったのでぼくはやったことありません。
おまけに、やれ往路は右側だとか、やれ乗り継ぎは新山口だとかゴチャゴチャ言っています。
会社に着くと、ほらやっとけ!とばかりに新幹線のEX-ICカードが机の上に置かれています。
よ「裏にカスタマーセンターの電話番号が書いてあるから、電話してあなたの希望を伝えて予約してもらいなさい。」
社長「今まではお兄ちゃんがやってくれt」
よ「お兄ちゃんはいないでしょう!電話すればプロがあなたの希望を聞いて予約してくれるわ!!」
しぶしぶ電話をしだす社長、
社長「あ、もしもし、あのねお母さんが死んで、新幹線の予約をしたいんだけどどうすれば」
よ「どこに電話してんだ!!!カスタマーセンターに電話しなって!!!」
社長「あ、よーすけが怒るから切るわ。」
仕方なさそうにICカードの裏に書いてある電話番号に電話をする社長
社長「字が小さくてわからんわ!」
まだ文句言っています。
社長「もしもし、明日の新幹線の予約をしたいのですが、」
あれ、なんか通話中のままこちらへやってきました。
社長「電話じゃできないって、やり方を教えるって。」
よ「じゃあいらないから切って。」
カスタマーセンターは予約はしてくれないんですね。
それよりこんなばb、、、高齢女性に電話で予約の仕方を伝えるって、、、丸一日使っても無理じゃないの?
仕方ないのでぼくがやります。
スマートEXのサイトでログイン。
ログインIDとパスワード入力ね、まあそうなるでしょうね。
よ「兄にログインIDとパスワードを聞いて!」
社長電話で確認。
社長「夜帰ってからじゃないとわからないって。」
よ「じゃあ仕方ないから明日名古屋駅で予約だね。」
社長「じゃあ今から名古屋駅に予約をしに、」
よ「行くか!」
社長「席が無くなったらどうするの!!」
そんな、連休とかじゃないんだから無くなりはしないと思うけど、、、仕方ないので新規でスマートEXを登録することにします。
僕の名前で作ろうと思ったけど、小さい字をよく読んでみると本人名義じゃないと使えないようです。
別に身分証明書を出すわけじゃないですが。
今迄の登録と重複すると登録できない可能性がありそうなので、登録名は社長の名前にしてクレジットカードは僕のやつを使うことにします。
無事に登録できました。
よ「あなたの希望を教えて。」
社長「お昼くらいに出て夕方着いて、」
よ「ん?一度事務所に寄るってこと?自宅から名古屋駅に行ったら30分くらいでしょう。」
社長「いろいろ時間がかかるから。あと、乗り継ぎは新山口駅で、誰もいない新山口駅でポツンと20分待って、」
よ「余計なことはいいから、それだけ?」
社長「席は、往きは右側で、山ばかりだけど左側だと朝日がまぶしいから、」
よ「余計なことはいいから、往きは右側席ね、帰りは?」
社長「帰りは夕日は関係ないから、ごにょごにょ」
よ「どっちでもいいね、それだけ?」
社長「それだけ。」
ということで予約に進むのですが、普通に名古屋→新下関で検索すると乗り継ぎはデフォルトで広島なのですね。
この列車の変更を押しても変更できるのは出発時刻のみです。
どこを探しても乗り継ぎ駅の設定や変更がありません。
仕方ないので名古屋⇔新山口と新山口⇔新下関を別々で予約しようかなと思いましたが、ひとまずグーグル先生に聞いてみます。
ヤフー知恵袋で同じような質問をしている方がいらっしゃいました。
知恵「めんどくさいけど、それぞれの列車名を調べて予約するとできますよ。」
列車名?そんな選択肢あったっけ
あ、ありますね、地味に。
なるほど、乗り継ぎ駅の選択肢が出てきました。
往きは名古屋駅11時49分発、新下関駅15時20分着で23750円、、、高いな。
帰りは新下関駅16時24分発、名古屋駅19時55分着で23750円、、、くそ高いな。
ん?
あれ??
これでは新下関滞在56分になってしまいますのね、いかんいかん。
日付の変更完了です。
これで社長は一日下関に滞在できます。
ここで問題があります。
今迄はEX-ICカードがあったので、予約さえしておけば発券せずに改札を通れた様ですが、今回はスマートEXに新たに登録したので当然EX-ICカードはありません。
名古屋駅で発券が必要になってきます。
社長にできるでしょうか。
発券方法は二つ。
受取コードを持って窓口へ行くか、自動券売機へ行くか。
窓口へ行けば簡単なのでしょうが、混んでいるかもしれません。
よ「名古屋駅へ着いたら発券をしなきゃいけない。」
社長「いままではカードで、」
よ「カードはないから仕方ないでしょう!これ持って窓口へ、」
受取コードを印刷したものを渡します。
よ「あと登録のクレジットカードも必要だと思うからこれも、暗証番号は○○○○、しまっておいて。」
社長「いままではカーd」
よ「カードはないから仕方ないでしょう!!もし窓口がすごく混んでたら仕方ないから自動券売機で、」
社長用に作成した馬鹿でもできる自動券売機で発券の仕方を渡します。
よ「券売機に行くとたぶん画面はこうなってるから、このきっぷ受取を押す。そうすると画面がこうなると思うから、これ、どっち押すの?」
社長「・・・受取コードで受取?」
よ「そう!そしたらここのこれ、赤いランプが光るから受取コードのバーコードをこうする、いつもフィールの駐車場でやってるでしょ?レシートを赤いランプに近づける、あれと一緒。でログインパスワードを入力するの、パスワードは○○○○○○、あとは画面の指示に従って発券できるはず。」
社長「今までは」
よ「カードはないから仕方ないでしょう!!!」
社長にできるでしょうか。
駐車場に車を停めてついていった方がいいかな。
午後四時。
社長「明日の準備があるからもう帰りたい。」
よ「明日の準備って、喪服も持っていかないのに、たった一泊するだけなら替えのパンツだけ持っていけばいいわ!」
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