今回の山行は北アルプスの蝶が岳と常念岳です。
三股登山口から蝶が岳と常念岳を回ってくことを『三又サーキット』というそうです。
なんか最初に目にしたのが三又だったので『三又サーキット』と表記しますが、たぶん三股サーキットが正しいのでしょう。
三又サーキットでも、常念岳→蝶が岳と進む左回りと、蝶が岳→常念岳と進む右回りがありどちらで進むか悩みどころです。
標高的には蝶が岳が2677mに対して常念岳が2857mです。
常念岳は積雪期に一度登ったことがあるけど蝶が岳は初めてです。
とういことで、一気に最高標高地点を目指すより一度低い方に登ってからじわじわと最高標高地点を目指す方が楽なのではないだろうか。
あと、先日自転車で転んだ時の怪我の痛みで途中断念するにも登ったことのない蝶が岳は踏破しておいた方がいいのではないだろうか。
あと、最高標高地点でゆっくりご飯を食べながら休憩をしたい。
ということで、三股→蝶が岳→常念岳→三股の右回りでいくことにしました。
右回りが楽か左回りが楽か意見がわかれそうなところです。
今回は1リットルの飲料水、行動食に加えて常念岳頂上で食べる様のカップラーメンとお湯1リットルを持参していきました。
無料の第一駐車場から約800mで三股登山口です。
朝5時40分第一駐車場到着です。
積雪期には数キロ手前に車を停めて歩いてきましたが、車だと相当楽ちんです。
平日だというのに80台停められる駐車場がほぼ満車です。
ここに停められなかったら1km以上離れた第二駐車場に停めないといけなくなります。
ここまで上がってくる最中の狭い道で安全運転で走っていたら、結構後ろに車が詰まっていたけど譲らなかったけど譲らなくてよかった。
右側の小屋はトイレなのですが、その隣に水が湧いていました。
さすがにここでは必要ないけど、ここでこの水量なら水の心配は無さそうだなと先へ進みます。
ここから登山道進入です。
今日はトレイルランではないのでクマを連れてきました。
行き成り分岐です。
三股ですね。
右へ行くと常念岳、左へ行くと蝶が岳です。
見た感じ右へ行くと急勾配、左の方がなだらかな感じです。
変な橋が現れました。
増水した時のためにう回路があるそうです。
そんな危険な時に登山する人が居るんでしょうか。
結構な急登が現れましたが、このルートはすごく整備されているようです。
登り始めて約1時間、右側に前常念岳、左側の常念岳が見えてきました。
積雪期に常念岳を目指したときは樹林帯の中をさまよい歩き5時間近くかけてようやく常念岳の姿が見えたと思いますが、こちらはずいぶんお手軽登山になっています。
ブログ作成中にねろ様の可愛すぎる画像を入手しました。
いつか誰かが踏み抜きそうな雪渓を通過です。
このあとこの日のうちに大きくひび割れて通行が大変になったそうです。
登山開始から2時間経過です。
かなりひらけてきました。
最高の天気です。
今日進む稜線が見えてきました。
真ん中の一番高いのが常念岳、蝶が岳は、、、どれかわかりません。
ドーン!ってきました。
蝶が岳ヒュッテの向こうに穂高連峰です。
蝶が岳はどこかわかりません。
ちょうど分岐のようなところでおじいさんと会話、おじいさんは深夜から登り始めて、蝶が岳で朝日が昇るのを見て今から下山するとこだそうです。
それも最高な山の楽しみ方ですよね。
僕はまだ先が長いので急いで進みます。
蝶が岳はどこかわかりません。
蝶が岳ヒュッテの向こう側に頂上のようなものがあるので行ってみるも頂上標識はあらず。
ヤマップで現在地を確認しながら常念岳へ向かう稜線をずんずん進むも、さすがにこれおかしいだろうと途方に暮れていると、蝶が岳ヒュッテの方から登山者がやってきました。
よ「すいません、蝶が岳ってまだ向こうでしょうか?」
登「もう過ぎましたよ。」
よ「え?そ、そ、そうなんですか?」
登「ちょっと横にそれるんですよね、ちゃんと地図見ながら行かないと。」
見てたのですが、、、
結構戻らされました。
あー先ほどおじいさんと会話した場所に分岐があったんですね、確かによく見れば山マークもあります。
しかし蝶が岳の文字とこんなに離れているなんて、、、まあいいです。
無事蝶が岳登頂です。
最高の景色です。
あちらは乗鞍岳と御嶽山です。
あれは、、、焼岳?違うかな、なんか今にも噴火しそうに見えなくもありません。
今回焼岳登山も候補に上げたのですが、焼岳は現在噴火レベル1で松本市から焼岳登山はお控えください案内が出ていたのでやめておきました。
梓川の向こうに穂高連峰です。
いつまでも見ていられますが、先を急ぎます。
次は緩いアップダウンを繰り返し蝶槍を目指します。
あ、そうそう先ほどの蝶が岳ヒュッテには売店があって水やジュースなどの販売もあるようでしたが、ここまで比較的イージー登山ということもあり水の消費が少なく、補充せずに通過してしまいました。
これはほんとに後悔ポイントです。
今回初富士さまがいらっしゃいました。
遠くても一目でわかる存在感です。
振り向く来た道です。
とてもなだらかで走るのにも適していますね。
蝶槍まであとわずかです。
槍と付くだけにトキトキしています。
蝶槍まであとわずかのここでちょっとロケーションがよかったので
槍ヶ岳とくまです。
いろいろな角度で撮影していたらいつの間にか後ろを登山者が静かに通過していきました。
登山者同士は挨拶するイメージですが、挨拶するのが嫌いなのかな?って方も結構いらっしゃいます。
蝶槍登頂です。
蝶槍の向こうに槍ヶ岳です。
ここで先客がいらっしゃいましたが、その方はトレイルランニングで三又サーキットを常念岳から回っているそうです。
ここから先は全部走れるので楽しいことでしょう。
ぼくはここからハード登山に入ります。
今迄のなだらかなアップダウンが本当にイージーだったと思わされる激しさです。
蝶槍から結構下りてきました。
この下りで数名の登山者とすれ違いました。
もしかして左回りの方が人気なのでしょうか。
再び登り返して2592ピークという標識です。
天気が良くて直射日光がきついのもあり、そろそろ飲料水が不安になってきました。
そしてラスボス常念岳です。
ここにきてこの岩場の急登はきついです。
なんか立ち向かう感が出てます。
白い丸印を目印にノロノロ進みます。
ここでも逆回りの登山者が数人、やはりあちらの方が人気なのでしょう。
じわじわ進みますが常念岳はなかなか近づいてきません。
振り向くと結構な高度感です。
あちらは来た道、蝶槍と蝶が岳まで見通せます。
この辺りですれ違った女性二人組
よ「あ、こんにちは、スタート同じくらいでしたね。」
女「こんにちは、あれそうでした?」
よ「はい、僕の方がちょっと後で出ました。」
女「三又サーキットですか?私も何度か回ったけど反時計まわりが楽だな、まあひとそれぞれだけど。」
よ「そうなんですか?こちらは蝶槍まですごくイージーだったですけど、」
女「そう、私たちはあそこまで行ったらあとはヴィクトリーロードだから。」
よ「あーなるほど、」
女「まあそちらもあとは登れば終わりだけど。」
よ「はぁ、まあそうですけど、、、お気をつけて!」
って感じで、経験者は反時計まわりを選ぶようです。
ちょっと脱水症状な感じで頭が痛くなってきました。
この辺りですれ違ったおじさんに
よ「この先って水を入手できるとこってありました?」
おじ「あー、、、ないですね、そちらはありました?」
やはり暑いからみなさん気にされるようです。
よ「蝶が岳ヒュッテに人が居たので多分入手できる思います。」
こちらは絶望的な感じで急登を登り続けます。
もうフラフラです。
帰りに通る前常念岳の向こうに安曇野の街が見えています。
振り向くとかなりの高度感、来た道が一望できます。
あー、反時計回りだとこの光景を楽しみながら進むんですね、うん、やはりこちら人気はうなずけますね。
ようやく頂上です。
駐車場の車の台数から考えると登山者は少なめです。
疲労困憊で常念岳登頂しました。
人気の頂上撮影スポットは写真撮影順番待ちが発生していたので、まずは小汚い標識で記念撮影、思った以上に疲労困憊な顔です。
くまとも撮影しておきました。
人気撮影スポットが空いたので撮影開始です。
外の人に気を使いつつそそくさと撮影終了です。
常念岳頂上ではのんびりする予定だったので綺麗な景色を眺めながらお食事を開始します。
カップラーメンとスタバの抹茶ラテです。
飲料水はほとんどないけど、お湯はあるのでお湯を使ってなるべく水分補給をしておきます。
なんか気持ちよさそうな稜線です。
更にその奥にあるあの山大天井岳というらしいです。
行ってみたい。
カップラーメンと抹茶ラテで水分補給をして下山開始です。
常念岳直下のこの分岐の先には常念小屋があるらしく、そこへ行けば飲料水やコーラが手に入るようなのですが、けっこう下ってまた登り返してこなければいけないのでパスです。
ここからは下るだけなので水無しでなんとかいけるはず!
緩やかな岩場を下っていきます。
やはりちょっと尖った蝶槍を境に険しくなっている様です。
特に感動もないし脱水症状でフラフラなので先に進みます。
積雪期に通ってるはずなんですが、こんな急だったかしら。
常念岳のルートは雪がないと岩場だったり滑る砂と浮石のザレ場だったりするのですごく歩きにくいです。
運良く周りに人が全然いないからいいけど、浮石を転がしたりしてしまわない様に気を使います。
危険な個所を終えて一息ついて振り返るとやはりかなり歩きづらそうな道です。
どうやらこの辺りは登山道から外れてしまっていた様でした。
ヤマップの位置情報で確認しつつ修正して、無事危険なザレ場をクリアしました。
樹林帯に入り、フラフラになって歩いていると常念岳の頂上方面へ向かうヘリが見えました。
大変なことになってないといいのですが。
まあ自分も救助一歩手前ですが。
なんとか三股登山口の分岐へたどり着きました。
湧き水がトイレの横だとか、苔で汚いとか全然気にならずたらふく水分補給をして生き返りました。
無事下山です。
帰り道、お土産屋さんでおやきを頂きます。
買ったおやきを囲炉裏で焼いて食べることができます。
ネギみそおやき美味しい。
社長に期間限定なすおやきを買って帰ったら、三日の消費期限を切らしやがりました。
コメントをお書きください