本日は木曽駒ケ岳へ行ってきました。
今シーズン夏山初めみたいなものですね。
木曽駒ケ岳と言ってもロープウエイで頂上直下まで上るイージー登山でなく、ロープウェイのなかったときのルート、木曽駒ケ岳クラシックルートでの登山になります。
木曾駒ケ岳クラシックルートの登山口、桂小場登山口から将ぎ頭山を経て、素敵な稜線を通り木曽駒ケ岳へ登頂します。
その後中岳、伊那前岳まで行って引き返し、帰りに宝剣山荘で食事&天空ソフトを食べて下山という予定です。
ただ宝剣山荘が営業しているかどうかは不明で、ホームページを見ても他の山荘は7月何日から営業と書いてあるのですが宝剣山荘は書いておらず、、、と思って今見返したら書いてありますね、4月上旬からって。
何で行く前に探したときは見つけられなかったんだろう。
あぶないあぶない、もし行く前に見つけていて現在営業開始していると思っていたら食料を持っていかなかったところですが、営業開始しているか定かではないうえに、今週はロープウェイが運休しているということで人もすくないだろうし、もしかしたら営業してないかもと食べ物の用意はしていきました。重くなるけど。
まあ結局営業してなかったんですけどね。
天空ソフト食べたかった。
午前6時ちょっと前に桂小場登山口前駐車場前に到着です。
積雪期はこれより2kmほど手前で通行止めになるのでだいぶ楽ちんです。
駐車場で既に標高1250mで気温は13度です。
かなり冷ッとしますが、日中はこのあたりも31度くらいま上がるようです。
駐車場には先客が一台、平日だからか少なめですね。
ぼくもそそくさと準備をしていると先客の車の陰から女性が現れました。
全然気づかなかったけどまだ居たんですね。
挨拶を交わすと、「どこまでですか?私ここ初めてなんですけど大丈夫ですかね熊とか」
いや、熊のことは知らないけど改めて言われると怖くなりますね。
今日は音楽をちょっと大きめに鳴らしていくことにします。
準備完了で登山開始です。
30分ちょっとで野田場の水場です。
ちょろちょろだけど辛うじて湧いています。
水が無くなったらなんとかここまでたどり着かねば。
今日は500ml入るフラスクを3本持ってきているのでたぶん、、、ちょっと心配です。
10分ちょっとで馬返しです。
ここから坂がきついから馬を返すということでしょうか、知らんけど。
ここまでは気持ちよく走ってこれましたが、ここからは歩きになるかもです。
積雪期に来るとこの先からグーンと積雪量が増えるポイントでもあります。
開けたところに出ました。
御嶽さんです。
今年もチャオスキー場から登りたいです。
行く稜線と一番右に木曾駒ケ岳、真ん中らへん奥に尖った宝剣岳、奥の一番左にちょっと見切れて伊那前岳です。
ぐるっと回るわけですが、こう見渡せると結構遠いです。
2時間ちょっとで将ぎ頭山到着です。
まだまだ序盤なので先を急ぎます。
中岳も姿を現しました。
今のところ天気は最高のようです。
午後からは崩れるようなので急いで先へ進みます。
ここから先は数か所雪渓?が現れます。
ここらの雪渓に危険度はゼロですが、たまに踏み抜き靴を濡らしてしまいます。
木曽駒がだいぶ近づいてきました
今のところ人影は無さそうです。
結構な岩場を乗り越えて
木曽駒ケ岳到着です。
誰も居ません。
ロープウェイが運休だと誰も来ないんですね。
こちらからやってきました。
こんな感じの稜線を走ってきたわけです。
最高です。
でも積雪期の景色の方が僕は好きですね。
今から向かう中岳と宝剣岳です。
無人なので頂上プレートを好きに使えます。
積雪期は完全に埋まっている山荘が姿を現しています。
見るの初めてかも。
こちらのコースは国道19号線の上松辺りから登ってくるコースですね、西斜面?一度チャレンジしてみたいところです。
正面に中岳、右奥に宝剣岳、左奥に伊那前岳です。
往きは中岳を右に巻いていく冬場には通れないルートで行きます。
なるほどたしかに冬場は危険そうな岩場です。
奥の霧の中に宝剣岳が見えています。
なんともいえないラスボス感です。
この時からフツフツとある考えが浮かんでいました。
これだけ人かいないならちょっと挑戦してみようかしら。
だれもいないなら途中で怖くてやめても恥ずかしくないよね。
くぅ、近づくとすごい迫力です。
行けるんか、行けるんか俺。
来るんじゃなかった。
なにこれ壁じゃん。
これ行くのも怖いけど、帰りはもっとこわいんじゃない?
なんとか頂上らしきところに着いたのですが、頂上の標識が見当たりません。
ちなみにここにいるだけでもかなり怖いです。
狭くて足場の悪いなか探してみたけど見つかりませんでした。
たまにあの岩のてっぺんに立っている画像があがっているけど、まさかあのてっぺんが頂上?それなら僕には無理ですね。
登れるように石に足場のようなものが刻まれているようですが、立つのは端から問題外ですが、上に頂上の標識があるか確認に行くのも無理です。
もうここが頂上でいいです。
いつもはロープウェイを利用して登ってきた人たちでごった返している乗越浄土です。
本当に誰一人居ません。
ちなみに青い屋根が宝剣山荘です。
従業員の人が居たので聞いてみたら、今は作業のために居るだけで営業はしていない、濃いが池に下りるルートは危険なので通らないようにと言われました。
残念です。
天空ソフト、、、
ロープウェイからの上り道はあんな風になっているんですね。
積雪期は直登なのでなんか新鮮です。
ロープウェイ乗り場にも人はいません。
ホテルも休業中でしょうか。
宝剣岳から下りてきて見上げます。
よくあんな尖ったとこまで行ったな。
次に行く伊那前岳への稜線です。
霧は出たら晴れたりです。
稜線を走っていると脇から突然野生のにわとりのようなもが飛び出してきました。
なんかゲロゲロ泣いていましたが、聞きようによっては雷のようにも、、、( ゚д゚)ハッ!おまえが雷鳥か!!
なんか雷鳥っていうと真っ白なイメージですが、白いのは冬だけなんですね。
なんか脚に調査用のなにかをつけられているようだし、これが雷鳥で間違いなさそうです。
初雷鳥です。
記念に恵那峡SAで雷鳥の里を買って帰りました。
伊那前岳登頂です。
5時間弱の行程でした。
奥は駒ヶ根市でしょうか。
こちらからも登ってこれそうですね。
さて、帰ります。
中岳です。
帰りは中央突破です。
軽々中岳登頂です。
以前このルートできた時は、ヘロヘロで走って上れなかったけど、今日はまだ走れています。
だいぶレベルアップしていますね。
正面に木曾駒ケ岳です。
帰りは手前の青い屋根の山小屋から右にショートカットしていきます。
小屋の横でいきなり道を塞がれてしまいました。
植物保護のために緑の紐から外へ出てはいけないし、かといって雪の壁は越えられそうにないし。。。
なんとかクリアして将ぎ頭山への稜線です。
気温はそんなに高くないけど時折さす日差しがとともきつくて、用意してきた1.5リットル水がそろそろ底をつきます。
山で水&食料が尽きる=死ですから焦ります。
たしか将ぎ頭山のすぐ下にある西駒山荘の近くに水場があったはずなので、そこまで水を節約しつつ進みます。
西駒山荘です。
やはり水場がありました。
ここも夏場に来るのは初めてなのですが、積雪期に来た時には将ぎ頭山からまっすぐ下り1分くらいの、すぐそこに見えている場所なのですが、夏場に来ると
直接向かえませんでした。
将ぎ頭山直前まで行って気づき、分岐まで約200m戻ることに。
積雪期は樹木が雪の下に隠れて好きなところを歩けるけど、雪がないと樹木を避けて限られた場所しか通れず、思わぬ大回りをさせられることになります。
まあそもそも限られた場所しか歩けないのが普通なのですが。
夏道と冬道は全然違うと勉強になりました。
水場の標識です。
天命水だそうです。
水場は見当たりません。
まさか枯れているのか?とうろうろしていると
ありました。
西駒山荘が営業しているときは天命水を引き込むためでしょうか、ポンプらしい器械が置いてありました。
なんかパイプには苔がついているようですが、、、気にせず飲みます。
とても冷たい。
フラスクにも満たしていきます。
あとは下りだけなのでこれで無事に下山できます。
ここからはトレイルランの下りの練習もかねて気持ちよく走って下ります。
一度思いっきり滑って転んで、何度か滑落の危険を回避つつ
約6kmで標高1135mを52分で下りました。
うん、これはレベルアップしていますね。
区間でベスト10入りです。
6位のよしずみさんは現在日本で一番速いプロトレイルランナーの女性なのでまぁまぁの記録でしょう。
気持ちよく下った後は駐車場の横に流れる小黒川でアイシングです。
とても冷たくて心臓が止まりそうなレベルです。
締めに駒ヶ根へ移動して明治亭のソースかつ丼です。
今回も満足な山行でした。
あ、そうそう帰宅してから調べた結果、宝剣岳の頂上はやはり判明せず、僕が恐怖で震えながらがんばって頂上だろうと思われる場所まで上ったルートは宝剣山荘のホームページによると、中級コースだそうです。
そしてなぜか宝剣岳を制覇?したかもしれない僕のYouTubeのお勧めにジャンダルムが現れるようになりました。
恐るべしビッグデータです。
でもお勧めされてもそこは絶対に無理です。
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