もう雪山は完全に諦めていたのですが、3月半ばになってまさかの降雪ですね。
駄菓子かし定休日の水曜日は日帰りで行けるエリアはどこも天気が良くなさそうです。
なのできれいな景色は諦めて、以前より友人が気になると言っていた福井県の荒島岳へ行くことにしました。
荒島岳は福井県大野町の大野盆地の南東にあり、標高1523mと低山ながら日本百名山に選ばれているそうです。
別名大野富士と呼ばれていて、積雪期には奇麗な雪景色が見れるのでかなりの人気の山のようです。
駐車場も日の出前に満車になることもあるそうです。
でも今日は大丈夫、朝から、なんなら前日か雪予報、日中は霧が発生して登山には全く適していない日だからです。
ゆっくりめの午前5時自宅出発、午前7時30分駐車場到着です。
案の定駐車場には誰もいませんでした。
到着時は雨です。
ちょっと嫌です。
のんびり準備をしていたら雪になりました。
駐車場からは舗装路の登りです。
最初はスキー場の初心者コースくらいの舗装の登りを行き、右に急な斜度で上っていく感じです。
最初は積雪がないので、足元の装備は何もなしでスタートします。
舗装の終わりの急斜面からはアイゼンを装着です。
見る見るうちに雪が積もっていきます。
本日の下りは滑って下りてくる予定です。
歩き始めて一時間ちょっと、雪深くなってきました。
トレースはないので道を探しながら雪道をかき分け突き進みます。
雪山の一番楽しいところですね。つらいけど。
登り始めて約2時間。
アイゼンからスノーシューへ換装です。
スノーシューにしても膝まで沈みます。
結構な斜面が出てきました。
画像では伝わらないけどかなりの勾配です。
帰りに滑り下りるのが楽しみです。
上からだと急具合が伝わるでしょうか。
これ以上急になってくるとソリで滑るのは怖くなります。
さらに急斜面が続きます。
雪と霧予報で期待していなかった日差しが差し込んできました。
こういうところで日ごろの行いが出ますね。
ちょっとひらけたところに出ました。
しゃくなげ平という場所らしいです。
ちょっと休憩して同行者を待つも、なかなか上がってきそうもないので置き去りにして先へ進みます。
いよいよ本日のクライマックス、もちが壁です。
こ、れのぼるんか?!となりましたが、地図を確認すると右側から巻いて登っていくようです。
まっすぐ突き進む猪な人もいるらしいですね。
高いところが苦手な僕には無理ですね。
もちが壁の一番大変なところをクリアして一息、トレースがないと道探しが大変です。
まあそれが面白いってのはあるのですが。
そろそろソリが邪魔くさくなってきました。
ここからの道はソリなど使ったら命にかかわりそうなので、木に縛り付けて置いていくことにします。
先ほど下から見上げたもちが壁の上部へ出てきました。
結構な高度感です。
向こうの尖ったのが小荒島岳、その右側の丸いのがしゃくなげ平です。
稜線に出たら、そこは霧と吹雪の世界でした。
かなりの雪庇で恐ろしいです。
荒島岳行きの発案者が早々にリタイアして引き返すとの連絡が来ました。
雪庇は怖いし、トレースはなく道がわかないし、視界が全然ないので僕も引き返そうかと思ったけどもちょっと進むことにします。
と思ったけど、前方の視界が全く無くなったので撤退することにしました。
振り向くとこちらはまだ視界がある方です。
トキトキで結構怖かったとこを戻ります。
後で確認したらここは中荒島岳直前の急斜面が始まるところだったようです。
なにも見えなくなった!と思っていたのは目の前に白い壁が現れたせいだったようです。
帰りは自分のトレースを辿りながらスイスイと下ります。
標高が下がると霧ははれ、吹雪もやみました。
苦労して登ったもちが壁も道さえわかれば走って下れます。
しゃくなげ平まで戻ると、早々に撤退した同行者が雪だるまを作っていました。
頭が小さいから乳首みたいだと言って喜んでいました。
ここからの下りはソリの出番です。
上りの3倍の速さで下ります。
駐車場に戻るころには晴れ間が、、、いえ下界が晴れてるだけで頂上は今も霧と吹雪のはずです。
ぜんぜん悔しくないです。
帰りは近くの九頭竜温泉へ寄り、しろとりの道の駅で龍の瞳を購入して帰宅します。
自宅のお米の残りが少なくなってきたので、帰り道で売っているところがないかと事前に調べておきました。
しろとりの道の駅まであとわずかのところで、今回荒島岳行きの発案者が言いました。
発「もしお店に行って龍の瞳が一つしかなかったら鹿島さんでいいからね!」
よ「う、うん、、、、え?!それ僕以外に選択肢あるんですか???」
発「うん、そうだけど前もって。」
よ「こ、これはやばい、早い者勝ちか、先にお店に入らないととられる!!」
発「いや、そうじゃなくて、」
などと大爆笑の会話をくり広げられたのですが、心配の必要はなく龍の瞳の在庫は豊富でした。
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