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御嶽山

今回は積雪の御嶽山へ行ってきました。

 

御嶽山といえばそう、先シーズンにチャレンジして途中で断念した恐怖の山です。

 

御嶽山といっても、剣が峰、摩利支天、継子岳、ママも岳、とあるそうです。

 

前回はチャオスキー場から登り始め(以下チャオルートという)たのですが、今回は濁河温泉から登り始め(以下濁河ルートという)から登り始めました。

 

積雪期のチャオルートはあまり人気がないようなのですが、冬季の濁河ルートの登山口への道はとても厳しく、スタッドレスを履いていても四輪駆動でないとたどり着けないという情報を得ていたので、前回積雪期にチャレンジしたときは登山口がスキー場で道の整備されたチャオルートからチャレンジしたわけです。

 

最近『FFの車でもきつい坂道でもタイヤチェーンを巻けば上れるのでは?』という考えにいたり、今回はタイヤチェーンを購入して、濁河ルートの登山口を目指すことにしたわけです。

 

天気予報は風速20m/s以上の強風のうえお天気判定もB~Cで最悪ですが、濁河ルートの登山口へたどり着けるかが今回のメインテーマなので問題ないです。

 

万が一、細い道の途中で立ち往生してほかの車に迷惑をかけないように朝2時出発、のつもりが1時に目が覚めたので直ちに出発します。

 

深夜の国道41号を北上し、下呂、上呂を越え飛騨小坂から飛騨御嶽はなもも街道で濁河温泉を目指します。

 

たしか国道から曲がるところにローソンがあったから、そこで休憩してトイレと朝ご飯を調達しようと思っていたけど、深夜帯は閉店しているようでした。

 

まあ経営的にその方がいいですよね。

 

しかしこれで朝ご飯を調達するのが不可能になりました。

 

起きてから約2時間、すでにお腹が空いてます。

 

大分前に通過したデイリーストアに戻るか。

 

面倒くさいから戻りません。

 

たしかかばんに古いカロリーメイトが入っているから、それでしのぐことにします。

 

はなもも街道に入るとそこは一面雪、かと思っていたけどまったく積雪なしでした。

 

最近暖かかったですものね。

狸がいました。

濁河温泉まで26kmまで迫っても雪は出てきません。

次はかもしかが出てきました。

 

雪は出てきません。

鈴蘭高原との分岐でようやくうっすら雪が現れました。

ここからは道が細く上りがキツくなるので気を引き締めて運転します。
そうそうこういう感じ、麓からずーとこういう感じを想像してました。

でもこれくらいの斜度、これくらいの積雪ならFFスタッドレスでも全然平気です。
時折現れるこういう路面、黒光りしてるとこが危険です。

スタッドレスは全く食いつきません。

でもこれは四輪駆動でも同じだろうから、気をつけて通過するのみです。

結果、タイヤチェーンを巻くことなく、濁河ルートの登山口駐車場に到着しました。

拍子抜けです。

濁河温泉付近の急な上りは、さすがに僕のヴェルくんでは無理だろうと思っていましたが、それほど滑ることもなく上りきれました、びっくりです。

先シーズン、スタッドレスを買って喜んで色々な雪山に行って2度スタックしたのは一体なんだったんでしょう。

スタッドレスも2年目の方が熟成されて食いつきが良くなるとかでしょうか。

172km3時間半で到着しました。

すでに標高が1800m近くあります。
気温はマイナス5度、意外に体感はそんなに寒くありません。

そそくさと準備をして登山開始です。

最初からスノーシューをつけたかったのですが雪はそれほど多くなく登山道は階段が多いのでハイキングシューズのまま登ります。
ジョーズ岩だそうです。

現地で見た時は、おー!ジョーズだ!!と思った気がするけど、画像では全くそのようには見えません。

ヤマップやヤマレコで投稿された画像で見るイメージより、実際はだいぶ大きかったです。
ちょっと明るくなってきました。

上の方は予報通りガスっぽいです。

風はこの辺りはあまり吹いてません。

ここからはチェーンスパイクを装着して上ります。

カエル岩です。

口を書いてあるので、かなりカエルです。

森林限界を越えたあたりから風が吹いてきました。

スノーシューに付け替えて先に進みます。

付け替え時は手袋を外して素手でやるのですが、風がキツく気温も低いので指が腐って落ちそうなくらい手が冷えます。

ですので横着して、チェーンスパイクをきちんとしまわずにリュックの紐に引っかけただけで上り始めます。

落ちても気づくだろうと軽い気持ちでした。

帰りに同じ場所でスノーシューからチェーンスパイクに替えようとして気づいたけど無くなってました。

下りはチェーンスパイクなしでツルツル滑りながら帰りました。

森林限界から上は道がよくわからず、寒さと強風のためスマホでルートを確認するのもめんどくさいので、とにかく上に向かえば飛騨頂上と継子岳の間のどこかに着くだろうと、適当に進みます。

こんな感じです。

ほぼ直登していますが、斜度的には全然大したことありませんでした。

チャオルートの恐ろしい斜度に比べたら全然イージーです。

あそこは限界まで登って断念したあと、四つん這いに後ろ向きじゃないと下りられないほどの斜度でしたから。

ただ、登るのはイージーでも登った先がハードでした。

夏に登った時にこんなトキトキなとこ通ったっけ?っていう感じの場所でした。

夏に来た時の画像を見たら結構トキトキですね。

ここらに反対側から登ってきて覗いてみたら奈落の底に落ち込んでるように見えました。

尚且つ立っていられないほどの強風です。

怖いし寒いし写真撮影などしている余裕はありませんでした。

まあガスで視界がないので撮影してもなにも写りませんが。

気をつけて飛騨頂上へ向かいます。
飛騨頂上到着です。

強風&ガスで全く楽しくありません。
五の池小屋に避難所があったら休憩したいなと思ったけどありませんでした。
顔が霜焼け&睫毛に積雪です。

たまに空に青みが見えたので晴れてこないかなと、熊の雪だるまを作って時間を潰してみたのですが、寒さが限界なので下山開始です。
下りはなだらかな正規ルートです。

スノーシューを外してからはチェーンスパイク紛失のため、難易度高めの下りでした。
なんとか無事に下山しました。

熊に合わなくてよかったです。
まだ昼前だし、仙人滝というのがあるらしいので行ってみます。
すぐにいい感じの滝のようなのがあるけどあれではなさそうです。

せっかくなので熊の雪だるまを作って並べてみました。

 

先へ進むとなにか並んでいました。

 

並べてみました。

もう少し面白くなるかと思ったけど、そうでもなかったです。

 

滝を目指します。

 

もともとこのルートが飛騨頂上への登山ルートだったようで、本格的な登山道を進み、

仙人滝到着です。

 

結構本格的な滝で、つららが出来ていていい感じでした。

 

もっと寒くなると全体が凍り付くのでしょうか。

今日一番の景色です。

 

また見に来たいと思います。

本当はぎりぎりまで行けるようですが、橋が本格的に崩れていて、これ以上は近づけません。

 

今日付いたであろう足跡はたぶん管理の人でしょう、普通の輩ではここまでたどり着くのも厳しいですから。

帰りも雪道を安全運転で走ります。

帰りにグーグルマップで目を付けていた五平餅屋さんへ立ち寄りました。

 

えごまだれと胡桃みそだれがあって胡桃みそにしたけど、次に来た客がえごまを2本頼んでいたので、もしかしたらえごまだれが正解だったのかもしれません。

 

まあ美味しかったからいいのですが。

 

帰りに恵那峡サービスエリアへ寄り、まる天で社長の好きなはんぺんを買って帰宅しました。