朝仕事へ行こうとすると
社長「今日は私を送ったらねろさんを病院へ連れてって。」
深刻な顔である。
いやな考えが脳裏をよぎります。
よ「え?なんで??」
社長「昨日と今日、下痢で、」
よ「なんだ、下痢かよ。」
たしかに昨日の夕方散歩したときもちょこっと緩かったけど病院へ連れていくほどではなかったですが。
元気に走り回ってるし、放っておけば治るかなと。
社長「2日連続ゆるゆるで、」
袋に入ったうんこを見せてくる社長。
あー、たしかに夕方のうんこよりだいぶゆるいですね。
まあこれなら一応言うとおりに病院へ連れていくことにします。
まずは事務所へ向かうために車へ乗り込む、、、下痢便を持ったまま乗り込む社長。
すぐ開けて見せられる様にか縛り口は緩め、うんこも緩め、車内はうんこ臭です。
よ「そんなもんいらんわ!」
凍える寒さの中、窓全開通勤です。
社長を事務所で下ろし、行きつけの動物病院へ向かうと車は数台ありました。
まあまあ繁盛していますね。
最近の通院は夕方ばかりなので、午前中来るのは久しぶりです。
受付時に検便を済ませ、車中待機します。
いつもは座らない、広い後部座席で待ちます。
いつも社長が座る座席の前を見ると
なにやら食べ物らしき影が
こんなところに食べ物隠しやがって!と確認してみると
隠しているのではなく、忘れているようです。
これは自分で処理させるために、目に入りやすい場所へ移動しておきます。
意外に早く呼ばれ、ねろ様と共に診察室へ入っていくと、
いつもの暗号文を見せられながら検便の検査結果を聞きます。
暗号解読は難しいですが、寄生虫などはなく、人間でいう胃腸風邪みたいな感じだそうです。
注射を二本と点滴をしてもらえるようです。
かわいそうなねろ様。
10分後。
看護婦さんがねろ様をお連れくださり、
看「点滴ってしたことあります?」
知らない。
よ「さぁ、記憶にありませんがたぶんあります。」
入院もしてるし、たぶんあると思いました。
看「背中のここに点滴が入ってます。」
よ「?!」
ちょっと意味が理解できません。
看「ここに液と針が入ってます。」
よ「え?それは今までしたことないです。どうすればいいんですか?」
看護「自然と胸のほうへ下りてきます。」
まったく理解できません。
よ「こ、ここに今入ってるんですか。」
看「触るとちょっと痛いかもしれません、ではお会計を。」
か、かわいそうなねろ様、いまだにどういう状況か理解できません。
とりあえず注射と点滴で元気になるといいのですが。
針はどこへ行くのでしょう、溶けるのかな。
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