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聖岳

今回の山行は南アルプス、プチ縦走です。

 

長野県飯田市の芝沢ゲートをスタートして易老渡→易老岳→仁田岳→茶臼岳→上河内岳→聖岳という感じでまわってきます。

 

最後の聖岳は3000m超なので、時間と体力が許せばチャレンジするつもりです。

 

まぁなるべく行きたいので、時間だけでも余裕をでるようにスタート時間を午前3時にしました。

 

このコース、台風などの影響によりかなり道が崩れているという情報を下調べで得ているので、暗闇の中気を付けて出発しました。

いきなりのこれです。

 

左側は川なのですが、道が崩壊して電柱が倒れています。

  

山の中にう回路が作られているようなのですが、暗闇の中で気づかず、のこのこ川の方へ下りてきてしまいました。

 

電線の下をくぐったりしてしまし、冷静に考えたらかなり危険だったことに後で気づきました。

道へ上げって来てから撮影。

 

電柱と電線の下をくぐってきたので、そのタイミングで倒れてくる可能性もあるのだからかなり危なかったですね。

 

まあ結果オーライです。

 

危険は去ったので易老岳の登山口である易老渡をめざして走ります。

40分弱で易老渡の登山口に到着しました。

 

ここからは本格的な登山道へ入り、暗闇の中、急勾配の山道を黙々と走り続けます。

 

易老渡(標高880m)から易老岳(標高2354m)まで距離約5kmで標高差約1500mも登ります。

 

最初は歩かないようになんとか走り続けましたが、中盤にたどり着く前に心も身体も切れました。

 

もうまったく走れません。

 

なんならもう帰ろうかとさえ考え出しました。

 

最初はトレイルランのつもりでしたが、ハイキングに切り替えて徒歩で先を目指します。

 

黙々と進み続け2時間弱、ちょっと下りになったなと思ったら、いつのまにか一つ目の山頂、易老岳をスルーしていました。

 

易老岳の山頂は、樹木に覆われていて眺望がないようなので、戻ることはせずに先へ進みます。

二つ目の山頂への分岐、希望峰到着です。

 

ここから仁田岳は行って同じ道を帰ってくるピストンなので、登山の方は大きな荷物を置いて、軽装で行く方もいらっしゃいます。

 

専門用語でデポというらしいです。

 

さすがにお金とかは大事なものは入ってないのでしょうか。

 

海外でもこういう習慣はあるのでしょうか。

 

ぼくはもともと軽装なのでこのまま行きます。

仁田岳到着です。

 

今日の登山指数はA判定なのに、しっかりガスがでていて眺望があまりないです。

 

かろうじて今来た道、希望峰が見えてます。

 

その奥に、ガスの中にうっすら今から目指す聖岳が見えているような気がします。

気づけば前回に続き、あれが見えてます。

 

ブロッケンです。

 

こう、立て続けに見えてしまうと、ありがたみが薄れます。

 

たしかここからは富士山が見えるはずだけど、、、わかりません。

 

希望峰へ戻り、次は茶臼岳を目指します。

途中富士山が現れました。

 

関東の人なんかは毎日のように見るからそうでもないでしょうけど、名古屋の人は富士山を見るだけでうれしくなります。

 

電車に乗っても、飛行機に乗っても、車で走っている時にも富士山を探しています。

ついでに畑薙湖が見えています。

 

あそこから聖岳を目指すルートもあるのですが、あそこからスタートするためには高速道路を下りてから、細い道を延々と走らなければいけないので大変です。

 

でもあそこからしかいけない周回ルートへ行きたいので、またいずれ行きたいと思います。

次に目指す茶臼岳は完全にガスの中です。

 

今日ずーっとこんな感じです。

 

そういえば後で知ったのですが、南アルプスの光岳(今回は行っていません)から聖岳への稜線は、とてもきれいだと評判らしいです。

 

今回はほとんど見れていませんが。

茶臼岳登頂です。

 

予定通りガスの中で眺望ゼロです。

 

先を急ぎます。

次に目指す上河内岳も、というよりすべてがガスの中で何も見えません。

 

ただここはなだらかで、とても気持ちよく走れました。

上河内岳です。

 

左の方から登っていきます。

聖岳もだいぶ近づいてきました。

 

頂上は雲の中ですが。

 

聖岳の前にまずは

上河内だけを目指します。

 

今ならガスが晴れてようやくきれいな景色を見ることができそうです。

上河内岳肩というとこまで来ました。

 

どうやらここも眺望はだめそうです。

 

行くとガス。

 

今回はどうしてもガスが付きまとうようです。

上河内岳登頂。

 

予定通り真っ白です。

 

次を目指します。

いよいよラスボス聖岳を目指します。

 

今のところはガスの中です。

 

でもわかりません、山の天気は変わりやすいですから。

 

手前にあるノーマークの山は南岳というらしいです。

よく見ると斜面がすごく崩れているようです。

 

大丈夫でしょうか。

その向こうに赤い屋根の聖平小屋が見えています。

 

あそこで味の付いた水と食べられる何かを購入予定です。

 

あと飲み水を追加しないと死んでしまいそうです。

 

今回は500ml入るフラスクを三つ用意してきたのですが、休憩して詰め替え作業をするのに一つその場へ置き忘れてきてしまいました。

振り返ると先ほどガスの中だった上河内岳が完全に晴れてました。

 

くやしい。

南岳の崩れた個所に来ました。

 

かなり危険です。

 

体力で何とかするのは好きですが、気持ちや技でなんとかするのは苦手です。

危険個所も無事クリアし、木道の先にある聖平小屋を目指します。

 

奥に見えている聖岳は今ならガスがかかっておらず眺望がよさそうです。

 

でもお腹がペコペコなので腹ごしらえに向かいます。

聖平小屋到着です。

 

中華丼とコーラをいただきます。

 

コーラを飲んだら走れなくなりますが、もう歩きでいいです。

 

20分ほど休憩して、お腹も満たされたので聖岳へ向けて歩き出します。

聖岳への分岐です。

 

ここでも荷物が置き去り、、、デポされています。

 

奥に見えている聖岳にはガスがかかっていません。

 

期待に胸を膨らませつつ聖岳へ向け歩き出します。

 

たっぷり休憩したからとはいえ、お腹いっぱいなうえにコーラまで飲み干してしまったので走ることなど不可能です。

小聖岳到着。

 

聖岳はまだガスはかかっていません。

 

小聖岳からの聖岳は迫力があるって評判なのですが、、、ぼくの写真の撮り方ではあまり迫力がないですね。

こっちの方が多少迫力が出たでしょうか。

 

真ん中辺りの一番高いところが前聖岳、そこから右に行ったところが奥聖岳です。

こんなところを登ってきました。

 

結構怖かったです。

 

奥には南岳、上河内岳、茶臼岳くらいまでは何とか見えてますね。

 

この稜線が評判らしいです。

聖岳登頂です。

 

奥は赤石岳でしょうか。

 

あそこへも行ってみたいです。

 

登った直後はガスは薄っすらだったのですが、一気にガスが出てきました。

 

さすがにここはちょっと粘るつもりだったので予定にはなかった奥聖岳を目指すことにしました。

あれです。

 

ちょっと怖そうなところがあるようですが、せっかくなので向かいます。

 

辺りは真っ白なので眺望は望めませんが。

奥聖岳到着。

 

やはり眺望はありません。

 

戻ります。

前聖岳も完全にガスの中です。

 

こちらからだと赤石岳へ続く稜線が良く見えます。

 

お隣は兎岳というらしいです。

 

結局頂上付近で30分ほど粘ったけどガスは晴れませんでした。

 

また来ればいいので今日は諦めて下山開始します。

下山開始後、下界はガスが晴れているので気になってチラチラ振り向いては聖岳頂上がガスに覆われているのを見て安心する、を繰り返しながら下ります。

 

180分の想定時間のところを60分で下り

巨大な落石を間一髪で避けつつ

無事下山完了です。

 

まあ、まだ作業路の7kmがあるのですが。


結局12時間40km強山の中を放浪してきました。